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01/15/2015

瀬口清之氏の著書、「日本人が中国を嫌いになれないこれだけの理由」(日経BP社刊)

キヤノングローバル戦略研究所・研究主幹瀬口清之氏の著書、「日本人が中国を嫌いになれないこれだけの理由」(日経BP社刊)を読みました。ちょうど同氏とは、同時期に北京にいて名刺交換もさせていただいたことがあります。
経済から政治、軍事、領土問題までかなり幅広く書かれています。
個人的には、「第9章なぜ日本企業は中国進出に失敗するのか?」が、OKYを感じていた元駐在員としては印象に残りました。

この章から読んでも面白いかもしれません。

2001年から世界の工場としての進出(投資)ブーム、2010年からは市場としての投資ブームで中国は2005年から大幅に変化している。2004年以前の中国と2010年以降の中国は別の国と言ってもいいくらいである。
日本企業の問題点は人事評価制度、ポイントは人事評価制度の改定にある、日本仕様ではないグローバル仕様が必要で、日本人と中国人が混在した組織を前提に考えないといけない。

優秀な中国人幹部の採用、信頼できるパートナー探しが重要だが、そこにたどり着くのは至難の業。トップ自ら探し、判断しないといけない。

また面白いのが、チャイナリスクは負け組企業の言い訳と言い切っていて、その体制の問題点を中国サイドと日本サイドに分けて列挙してあります。

<負け組企業の中国現地の体制>
・部長以上の主要ポストを日本人が独占している
・日本人が本社を見て仕事をしている
・中国人の優秀な幹部がいない
・パートナーとなっている中国企業に信頼できる中国人幹部がいない
・現地の地方政府との緊密な関係が構築できていない
・販売戦略、製品開発戦略(応用技術分野)を事実上日本人が決めている
・日本語が流暢、日本人との根回しがうまいために高い評価を得ている中国人幹部が目立つ

<負け組企業本社の問題点>
・社長が年1,2回しか中国に来ない
・社長が中国の重要案件を自分の判断で決断する事ができない
・社長が中国ビジネスに関する重要決定に際して、中国をよく知らない経営企画、法務、人事、財務などの担当約位に相談する
・2008年以前の中国しか知らない自称中国通が社長のアドバイザーとなっている
・現地への権限委譲が不十分(口先では委譲していると言っているが、実際は本部が重要案件を決めている)
・社長と現地トップとの間に、タイムリーに何でも相談できる強い信頼関係がない
・以上の問題が原因となって、本社の意思決定が遅い
・現地のニーズを十分理解せずに、日本国内の基準でいいものを作れば、中国でも売れると勘違いしている
・中国国内市場のニーズの急速な変化を理解していない
・市場ニーズの変化に関する情報が、販売部門の最前線から製品開発部門にタイムリーに伝わる連携の仕組みがワークしていない
・以上の問題が原因となって、売れないものを作っていながら売れると信じでいる

駐在経験のあるかたは、思わず膝を打つんじゃないでしょうか。

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